おまもり物語

鶴岡八幡宮の鳩守(はとまもり)

公開:2010/08/05

八幡宮の神使(しんし)の力をやどしたお守り


鳩 八幡宮は武神であり、強い神様です。古来より鳩は八幡神の使いとして崇められてきました。鎌倉幕府時代の武将は戦での勝運を呼ぶ鳥として鳩の絵柄を家紋に使い、八幡信仰が栄えて全国に広まりました。

 「源平盛衰記」や「太平記」、「梅松論」などの軍記物には、鳩が出陣に際して勝利の鳥として数多く記されています。


鶴岡八幡宮の上宮の額 鳩は平安時代末期から神社やお寺の境内に群棲していたとされ、その中でも鎌倉・鶴岡八幡宮は「鳩宮」と親しまれてきました。

 上宮の正面に掲げられた額に「八」の字が向かい合った鳩の姿であることは有名です。


 私たちに馴染み深い鳩は、西洋の旧約聖書の創世記(6章-9章)に登場する大洪水にまつわる『ノアの箱船』物語にも記されています。大洪水から40日後、鳩を放したらオリーブの枝を加えて戻ってきたことから水が引いたことを知った伝承が、鳩を平和の象徴とする意味を強めました。

 また、遠隔地への通信手段が発達してない頃は伝書鳩として鳩の帰巣本能を利用して手紙を運ばせていました。

鶴岡八幡宮の鳩守 鶴岡八幡宮の「鳩守」は小さなメタル製でかわいらしい姿をしています。鳩はもともと従順で、人によく馴れて私たちの心に安らぎを与えてくれます。鳩という漢字には「安んずる(やすんずる)」という意味があります。


 私たちはコミュニケーションなしでは成り立たない社会で生きています。

 八幡神の使いである鳩には強さと心を安らかにする優しさの力を持っています。日頃から自分のやさしい気持ちが相手に正しく伝えられるように祈願されたお守りです。

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鶴岡八幡宮