おまもり物語

鳥越神社の笊(ざる)被り犬張子

公開:2010/09/12

笑いが福を呼ぶ犬張子


竹細工の籠を被った犬張子竹細工の籠を被った犬張子 初宮参りの祝いや安産祈願として昔から犬張子で縁起を担ぎました。鳥越神社では竹細工の籠(かご)を被った犬張子(いぬはりこ)を授けています。籠の網目から覗いている犬の姿はなんともユーモラスです。



鳥越神社の犬張子鳥越神社の犬張子 そもそもなぜ竹の籠に犬なのでしょうか。「竹」と「犬」の文字をあわせますと「笑」という文字になります。「天」という文字が犬と似ていますので、天を犬と置き換えて「笑」となります。

 竹に犬というゆかいな組み合わせは、「子供がにこにこと笑顔を絶やさず若竹のごとくすくすくと成長するように」という願いを込められています。


犬張子の由来

犬張子は江戸時代後期に縁起物の郷土玩具として発達しました。平安時代では神社、お寺などの前に狛犬(こまいぬ)が置かれ、その形は犬のようなものと、唐獅子風のものがあります。獅子や狛犬は穢れを祓うと信じられており、後の犬張子の原型となったといわれています。



二つの組み合わせでご利益アップ

007_bamboo.jpg 縁起物を組み合わせることは古来よりおこなわれてきました。とくに動物と植物を重ねることは、慶事や祝いが更に重なるようにとの願いが込められています。竹は勢いよく、どんどん伸びる植物で、古来より梅と松とならんで慶事や神聖な儀式に使われました。

007_dog.jpg 一方、犬は安産の象徴です。たくさんの子犬を生み、出産も他の動物に比べて軽いことなどから安産や子供の健康を祈願するお守り、玩具などとして用いられました。



 「竹」に「犬」を組み合わせる江戸の人たちは子育てに洒落を込める余裕がありました。笊(ざる)被り犬張子は、きっと子供たちの笑顔が絶えない家庭を約束してくれるでしょう。



関連情報

鳥越神社